グルテンフリーアレルギーやセリアック病の方々にとって日本でグルテンフリー生活を行うのはとても難しいです。
それは、日本では全く異なった観点からグルテンフリー食品を製造しているからです。商品によってはグルテンフリーの基準を満たしていないものもあるので驚きです。
日本ではグルテンフリーの基準がない
グルテンフリーとは俗称や考え方の総称ではなく、国際食品規格委員会の食品表示に関する国際規格にはグルテンを含まない製品の表示の標準には「1kgあたり20mg未満の含有であれば「グルテンフリー」と表示できる。と規定されています。
日本では消費者庁から「食品表示の適正化に向けた取組について」の中でアレルギーに関する記述があります。その中で輸入品のアレルギー表示の徹底についてとして、欧米諸国のグルテンフリーと日本のアレルギ表示とは異なるとされています。
欧米ではグルテン20ppm未満、日本では数ppm以上の小麦総たんぱく量を含む場合は表示しなければなりません。大麦などは該当していないということです。
日本の基準の方が厳しいように見えますが、「グルテン」ではなく「小麦総たんぱく量」である点、さらに20ppm未満を測定できる機器がほとんど存在しないためす「数ppm」を測定することが現実的ではないため実現は難しいと思います。
日本のグルテンフリーはお米から
アメリカはグルテンフリーがFDA(アメリカ食品医薬品局)で規定され厳格に管理されているのに対し、日本では消費者庁での方針レベルで終わっています。
日本のお米は今食文化の変化からコメ余りの状態が続いています。
そこでキーワードとして上がってきたのが「グルテンフリー」。小麦を使わないダイエットとして注目されて各生産組合の方々がお米を原料に「グルテンフリーパスタ」を作り始めました。残念ながら僕が試したお米のパスタは本来のそれとは程遠い食感でした。
日本ではグルテンフリー生活が続けられるのか?
日本に住む欧州人、米国人もとても大変な思いをして生活しています。
残念ながら、グルテンフリー生活に日本は不向きな食環境と言わざるを得ません。
最後に日本でグルテンフリー生活を果敢に挑戦している、悩める外国人のyoutubeをリンクします。